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良いものをより安く!の矛盾 2012年6月11日

「三笠フーズによる事故米横流し事件」が報道されてから、お米の世界は大騒動である。
そもそも「横流し」などあってはならないことだが、今回はそのことが事件なのではなく、
汚染事故米による健康被害、つまり「毒が入った米が流通したのではないか」ということである。
 マスコミが「メタミドホス」と「アフラトキシン」の毒性について繰り返し報道するので、
「こんなものを知らずに食べさせられたのか!」と消費者の怒りは業者のみにとどまらず、
結局農水省の事務次官と大臣まで辞職する騒ぎとなった。
 だが幸いにして健康被害はといえば、
混入が確認された食品を仮に大量に長期間摂取したとしても害のない程度の極めて低い濃度だったらしく、
今のところ健康被害の報告はないようだ。
この問題が数年前からあったことを考えると、安全性に関してはそれほど大きな問題ではなかったように見える。
 しかし現実に健康被害はなくても、それと知らずに原料として使用した和菓子メーカーや酒造メーカーなどの関係企業は、
将来にわたって計り知れないほどの膨大な被害を被った。
 知らなかったのだから被害者であるとはいえ、やはり発端は「格安な原料米」という誘惑である。
なんでも高ければ良い品物とは限らないが、食品に関する限り良い品物なら必ずある程度は高い。
モノが良いのに価格が安いのは、必ずそれなりの訳がある。
我々メーカーがそこをしっかり見極めないとこうしたことはまた起きる。
 今回の事件は、よくいわれる「良いものをより安く!」などという耳障りの良いコピーが、
実は破滅的な矛盾を内に抱えたものであることに気づくきっかけとなった。  味噌についても、大豆や米が高騰を続ける昨今だが、志高く良いものを造り続ける勇気と決意を新たにしている。

食文化の危機 2012年6月11日

国民の安全を守ることは国家の役割である。
それは、他国の武力侵略のような直接的な危害だけではない。
安全で適正な量の食糧を国民に供給するための国内農政や、
輸入の場合にはその入手先への援助などの働きかけや輸送ルートの安全確保、それが国の仕事である。
 今の日本は、それがない。
 補助金農政の破綻以降、農家には過酷な行政施策を重ねてきた。
政府のスタンスを一言で言うなら「嫌ならやめろ!」である。
 無策を棚に上げて、「米の消費減は食卓の多様化、欧米化の結果」と、米の生産を減らすことを一部の役人の仕事とさせている。
 世界でも歴史を持つ国にはその国独特の文化、また食文化がある。もちろん日本にも優れた食文化がある。
米を食べることを基本とした世界に冠たる食文化である。
それがどれほど優れたものであるかは、いま世界の先進国に起きている健康食としての日本食ブームをみても明らかである。
日本人は世界に誇れる食生活をし食文化を形成し、それを基礎として長寿な国をつくってきた。
世界一を誇る日本の平均寿命を上に引っ張っている元気なお年寄りが、
何を食べて育ち、年を取った現在においても、どんなものを毎日食べたいと思っているか。
その日本型食生活=食文化は、今大きな危機に瀕している。
農業従事者のモチベーション低下、後継不足、農地の荒れ野化、教育、医療現場での効率優先による日本食の出現率低下。
何よりそうしたことへの無策。一方では地球規模の未来にわたる食糧不足。
こんなことでどうするのか?政策の目的が、「選挙で得票すること」にのみ傾いた、平和の国日本。
これもまた、政治家と役人だけを責めて事足りるものではない。我々日本人が決断しないと何も変わらない。
日本のすばらしい食文化を正しく後世に継承しようと。それが日本人としての義務であると。

世界的食糧危機 2012年6月11日

原油が高騰してガソリンや石油製品が値上がりしている。
また二酸化炭素(CO2)による地球温暖化など、地球規模の問題が話題になっている。
 これらのことはもちろん重要なことであるが、もっと緊急でさらに深刻な問題が起こっていることが日本国内ではあまり意識されていないように思う。
その問題とは、「世界的食糧危機」である。
世界は2007年を境に穀物の需要と供給が逆転した。つまり消費が生産を上回った状態になった。
 これは一時的な不作や需要増といったことではなく、
世界的な人口増加と中国インドなどの経済発展に伴う消費増加を要因とする、いわば構造的な受給バランスの問題である。
だから来年になれば解決する、5年後は解消しているということにはならない。
 日本は先進国では例を見ない、食料の約6割を輸入にたよる国である。
その日本がこうした世界の食糧事情についてこれといった施策もとらず、
民間の商社が高い相場の中で買い付けるに任せているに過ぎない現状は、おそろしいといってよい現状ではないだろうか。
 食料というものはすぐに作れるものではない。時間もかかれば気候条件もいる。
そして、人が生きていくためには必ず必要なものであるから、その安全性と必要量の確保は国家の安全保障戦略上も極めて重要である。
 賞味期限表示は大事なことである。消費者保護の観点からの施策強化も必要である。
しかし、世界の構造的食糧危機の事態にあっては、
もっと食品の効率的な利用の必要性を説き、無駄のでない消費構造の構築し、消費者の知識向上や理解の促進をすすめなければならないのが緊切な政策だろう。
 「食べものを大事にしなさい」という子供への躾の根本が揺らいでいる。今こそ、日本人全体が肝に銘じるときではないだろうか。

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