味噌と餃子の通販|青源味噌
HOME社長ブログ侃侃諤諤手前味噌 > 塩と健康 その3 

塩と健康 その3 

前回の文末に「大根と豆腐の味噌汁」が、いくぶんなりとも「毒」になっているとは思えないと書いたが、「少しは毒だ」と思っている人は意外に多い。
栃木県 には「県民総ぐるみ減塩運動」なるものがあり、それ自体は結構なことなのであるが、「だから味噌汁は3度を1度にしている」ということにると、ここで疑義 を申し述べたい。
前回までに日本人全てが食塩に対し過敏な体質、あるいは病気をもっているわけではないし、一律10gといった基準も個体差を考えた時には あまりにも大ざっぱにすぎると述べた。
もちろん「塩はどんどん摂っても構わない」と極言している訳でも「減塩運動」を無意味なものと決めつけているのでも ない。
がしかし、ここで強調しておきたいことは「塩分の摂取を恐れるあまりある食品を決して食べないなどと言うのは間違いだ」ということだ。
現にそういっ た風潮、ある食品を「害のあるもの」=「毒」と見る風潮が一部に存在するようにみえる。
梅干し、白菜のおしんこ、納豆、生卵、鯵の干物、昆布の佃煮、しじ みの味噌汁……朝食に並んだ「塩分食品」の数々。
「これでなんグラムだろうか?とりあえず佃煮と梅干はやめとこ。納豆の醤油はタラタラッと、おっと、かけすぎー。たまごは醤油どうしよう。あぁそうそう、納豆の醤油をこっちに戻してと。
干物は?なんか塩っぱそうだなァ、ヤメタ。おしんこなし!味噌汁やめ!いただきまーす」
こういうのを「食事に気をつけている」というのだろうか?
私たちは食べることによってしか健康を維持できない。
しかも多種類の食物をバランスよく食べるこ とが必要なのであって「体に良い健康食品」でさえ食べ過ぎれば不都合なことはよく知られるところである。
「味噌汁一杯塩分1.5g1日3回で4.5g、 ウーン予定数の半分かー」そうではない!白い結晶をぺろぺろ嘗めて5g食べているわけではない。
「料理」としてダシが入る、具が入る。そうやって何百年も たべつづけられてきたノウハウがある。
「わかめ」は血圧安定効果が高く世界的に注目されている食品だが、その消費の七割以上が「味噌汁の実」による。
豆腐を低塩で食べる方法は味噌汁だし、健康 食品の誉れ高いしじみに至ってはその消費のほとんど全てが味噌汁の実によってである。
つまり味噌汁を飲まなければしじみを食べる機会は無くなり、わかめも 数々の野菜も豆腐もそれに準ずることになる。
味噌汁という日本人独特の食べ物は、おいしく栄養価が高く誰にも好まれ飽きが来ず、
備蓄性も良くて安くてかつ簡単に作れ、その上なん百年もの食生活の歴史 においてその安全性が実証されている。
これ程優れたバランス食品は世界にも例を見ない。
いまさら1.5gがどれ程のことなのか。故事にいう「角をためて牛 を殺す」ことになりはしないか。
重ねて言おう。「ワカメと里芋の味噌汁」はいくぶんたりとも「毒」ではないと。

ページトップへ