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手で仕込む

昨年から開講した「手造り味噌教室」が、お陰様で大好評である。
まったく経験のない方が参加されて、自分の手で糀を混ぜ、大豆を潰して、味噌を仕込む。
 約4kg程の手造りの仕込味噌が90分ほどで出来上がる。あとは自宅で約3ヶ月ほど熟成させれば立派な味噌になる。
 「おいしい!」「やっぱり味が違う」「たのしい!」「またやりたい」・・・。ご自身で造った個性溢れる「自分だけの味噌」への感想がたくさん寄せられている。
 同じ大豆、同じ米糀、同じ仕込配合で造る味噌教室だが、出来上がりは10人が10通り20人なら20通りの味噌になる。
そしてやっぱり自分の造った味噌が一番おいしい。それが手造り味噌の不思議であり魅力である。
 味噌はもともと人手によって造られていた。
武家屋敷にせよ、大きな商家や農家も、みんな自家製で味噌を仕込んだ。
地方によって味噌の特徴はあるにせよ、それぞれの家がそれぞれの人の手によって「自分の味噌」を仕込んでいた。
 それが販売のために大規模な生産が必要になった頃から、味噌は人の手で造るのではなく、大がかりな道具で合理的に造るようになった。
近年は「味噌は機械が造る」と言っても良いほどのオートメーション化がすすみ、労働環境や食品衛生の観点からそれが奨励されるようになっている。
 しかし、やはり味噌は「人の手」が造るものである。
千年の味噌の歴史の中で、今のような味噌造りはほんの数十年にすぎない。
確かに機械の正確性、合理性は大きなメリットに見えるのだが、「人の手」という一見不確実で曖昧なその揺らぎが、
実は味噌仕込の歴史のほとんどを担ってきたのである。
「手で仕込む」ことの凄さ。
味噌が生き物であることを思うとき、古の日本人の深い知恵と、味噌の知られざる奥深さを、いま改めて感じるのである。

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