フランス産ワインの新酒「ボジョレー・ヌーヴォー」が日本に到着し、11月19日の解禁日を前にファンの胸を躍らせています。
そんな中、ある方から一本のワインをいただきました。

飲んでみようと手に取り、何気なくラベルに書かれた言葉を調べていると、目に留まったのが「テロワール」という言葉でした。
テロワールとは、フランス語で「土地」を意味する言葉から生まれたもの。
ワインの世界では、土壌や気候、日照、地形など、その土地を取り巻く環境が、ぶどうやワインの個性をつくるという考え方を表しているそうです。

いただいたワインにも「その土地の土壌で育ったぶどうと、豊かな日照、そして受け継がれてきたワイン造りの伝統が、その香りや味わいに表れている」と記されていました。
それを読んだとき、ふと思い浮かんだ言葉があります。
「身土不二(しんどふじ)」
身体と、その人が暮らす風土は切り離すことができない。
その土地で、その季節に育ったものをいただくことを大切にする考え方です。
味噌もまた、大豆や米、水、気候、微生物、その土地ならではの恵みから生まれます。

青源は、この「身土不二」を味噌づくりの大切な理念として掲げています。
そして創業400年を迎える節目に、味噌づくりに使用する主原料を栃木県産へと切り替えました。

日本とヨーロッパ。味噌とワイン。
どちらも「土地と食はつながっている」ということを大切にして受け継いできたのかもしれません。
一杯の味噌汁の中にも、その土地の風土があります。
そんなふうに考えると、いつもの味噌汁も、少し違って見えてきませんか?

その土地のものを、その土地でいただく。
昔から続いてきた、とてもシンプルなこと。
「身土不二」と「テロワール」。
遠く離れた場所で大切にされてきた二つの言葉が、食を通して同じところにつながっているように感じました。
400年続く味噌屋として、これからも土地と食のつながりを大切にしていきたいと考えています。



