先日、青源本店で「ぶっかけ冷やし味噌汁」を召し上がったお客様のつぶやき。「麦味噌がいい味を出してる。なつかしい感じ。でも、この食べ方『行儀が悪い』と言われていたような・・・」
ごはんに、味噌汁をかけて食べる「汁かけ飯」。「ねこまんま」「いぬまんま」なんて呼ばれることもありますよね。
同じように、ごはんを汁にひたす「お茶漬け」や「リゾット」は正統派なのに、なぜか味噌汁になると「お行儀が悪い」となってしまう。各家庭の価値観によるところが大きかったのかもしれません。
私の場合、「汁かけ飯」は、ありがたいことに親公認の食べものでした。食事をいつまでも終わらせずにいると、母から飛び出すのは「味噌汁かけて食べちゃいなさい!」の決めゼリフ。小さな手でおわんを持ってかきこむのが日常でした。
自分が母親になった今も、同じ。子どもを送り出すのに忙しい朝。台所に立ったまま、かきこむのは、あの日と変わらない「汁かけ飯」。洗い物も少なくてすむ「最強時短レシピ」なのです。
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質素に見えるかもしれませんが「汁かけ飯」って、実は栄養満点。
まず発酵食品のお味噌が、おなかの調子を整えてくれるし、白米はエネルギー源となる炭水化物。そして豆腐やワカメ、ネギ、ジャガイモ、葉物など、煮込む具材によってバランスよく栄養も摂ることができます。
(個人的には、とろっとなるまで煮込んだワカメと、たまねぎのお味噌汁を、ご飯に追い味噌をして、ぶっかけるのが好きです)
そして、何と歴史上の有名な武士たちも「汁かけ飯」を食べていた可能性があるというんです!
東京味噌会館が発行した資料によると、汁かけ飯は「武家の常食」。素早く食べることができて、消化も良いことから「質実剛健」を重んじる戦国時代の武家に重宝されていたそうです。
ということは「汁かけ飯」も武士道のひとつ・・・?
時代を経て「時短」「効率」がキーワードになっているのは、令和も同じ。そう考えると、理にかなった「汁かけ飯」は、今こそ「ウケる」食べものと言えるかもしれません。
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さて、青源本店の「ぶっかけ冷やし味噌汁」のご提供も、残すところ約2週間となりました!
9月16日(月)まで!
「お行儀が悪い」という罪悪感を抱えてきた方にも、おいしく、思い切りかきこんでいただけるチャンスですよ~
「ぶっかけ冷やし味噌汁」は、さっぱりとした味わいが特徴の麦味噌、具材には豆腐、オクラ、みょうが、なめこを使っています。
オクラ、みょうが、なめこ、麦味噌の大麦に含まれる水溶性食物繊維は、腸内細菌のえさとなる「プレバイオティクス」。生の麦味噌には「プロバイオティクス」として乳酸菌が生きています。つまり「ぶっかけ冷やし味噌汁」は「シンバイオティクス」なたべもの!
まだ召し上がっていないという方は、どうぞお急ぎくださいませ(^^)