「発酵で地球を守る」といえば大袈裟に聞こえるかもしれませんが、昨今、持続可能な世界を目指すSDGsの取り組みの中でも発酵の力が注目されていることをご存じでしょうか。
そして暮らしの中でできるエシカル消費として、関心を集めているのが「コンポスト」です。コンポストとは「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことです。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を、微生物の働きを活用して発酵・分解させ、昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつを大いに活用した取り組みです。現状、私たちが生活の中で出す燃えるゴミの4割が生ごみであり、日本の資源のリサイクル率は20%以下という先進国の中でも圧倒的に低いとされております。
【コンポストの嬉しいポイント】
・生ごみを捨てるときに使うビニール袋が必要なくなる
・栄養豊富な堆肥を自作することができる
・できた堆肥は家庭菜園や花の栽培に活用できる
・堆肥でできた野菜や果物はおいしく、安心して食べられる
・ごみが減るので、ゴミ袋代を節約できる
・環境などに関心を持つきっかけになるなど、エコ活動として気軽に参加できる
・ごみの焼却が減るため、処理につかう二酸化炭素の排出量が削減されてる
・堆肥を学校や農家など地域に還元することができる
ざっと並べただけでも、「コンポスト」にはこれだけ多くのメリットがあります。身近な暮らしの中で自分や家族にはもちろん、地域・環境全体の循環の大切さを発酵を通して体験してみませんか。身体に取り入れるだけが発酵体験ではないことをぜひお楽しみください。