21代目社長と社員でつくる! 400年の発酵屋ブログ
2024.1.15

「当たり前」が生む、ペディオの安心

 今、日本中に乳酸菌飲料があふれています。あらゆるものに「乳酸菌を入れる」ことも大流行りで、さまざまなサプリや健康食品にも「さらに乳酸菌も100億個含まれています!」みたいなことになっています。

 

 われわれが住む世界には無数の細菌がいて、その中で乳酸を生成するいわゆる乳酸菌と呼ばれる菌の数も無数というレベルで存在しています。予想されることは、おそらく乳酸菌であればなんでも良いということではないだろうということです。

 

 それらが私たちの体内でどのような様態となって存在し、他の微生物と共存あるいは対抗してその後どうなっていくのかは、数年単位の短い時間では分かりようもなく、実際に分かっていません。

 

 当社の乳酸菌発酵飲料「ペディオ」をつくっている乳酸菌は、永年当社の蔵の中に棲み、米こうじの中で生育し、当社の味噌づくりに貢献してくれていた菌です。いわば当社の味噌づくりの歴史の中で、常に側にいた「あたりまえの菌」です。伝統的発酵食品の大きな価値の一つは、長い歴史の中で多くの人の体験と長い時間による検証がなされているということです。

 

 ペディオは甘酒です。米と米こうじだけでつくられた日本独特の伝統的発酵食品である甘酒に、その麹の中に棲んでいた乳酸菌を発酵させただけの、いわばそれだけの発酵飲料です。

 

 当たり前のものであること、それがペディオの大きな安心を創っていると考えています。

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