本年度の栃木県味噌鑑評会が開かれ、青源から出品したお味噌が見事、金賞と入賞に輝きました!
この鑑評会は、県産味噌の品質と醸造技術の向上を目的に開かれています。
本年度は県内の味噌屋をはじめ、飲食施設や高校など17の団体から39点が出品され、自慢の手前味噌のできばえを披露しあいました。
青源は米味噌4種類、麦麹を使った調合味噌1種類の合わせて5種類を出品。2種類が金賞、3種類が入賞となりました!
審査会が行われたのは10月。県産業技術センターの会議室で各団体のお味噌が一堂に会し、8名の審査員による審査が行われました。
お味噌の審査は、大きく分けて「色」「香り」「味」「組成」の4項目。それぞれの項目の中に、さらに細かい審査項目があります。
例えば「味」なら「旨み」「調和」「酸味」「甘み」など、「組成」なら「キメ細かさ」「かたさ」「麹の溶け具合」など、細かい項目を含めれば審査項目は29にも及びます。
審査員は、時折口に水を含んで味覚をリセットしながら、一つ一つのお味噌について、全ての項目を丁寧に慎重に審査しました。
金賞・入賞をダブル受賞した青源の出品味噌は、これからの青源の味噌造りを担うホープ・安藤誠さんと荒井剛さんが初めて担当。県内のベテラン職人が腕前を披露しあう鑑評会への出品は、2人にとって大きな挑戦です。
11月14日、産業技術センターで行われた鑑評会。真剣な表情で望む2人の姿がありました。
金賞受賞の味噌を醸した安藤さんは「初めての出品でしたので、大変うれしく思います」と喜びを語り、「社長、工場長をはじめ、しもつけ工場の皆さまに手助けしていただいたおかげです。『いい味噌を造りたい』。その一心で、毎日毎日、様子を見て大切に育ててきました。納得できる味噌ができたと思います」。そして「味噌づくりが楽しくて仕方ないんです」と満面の笑みを浮かべました。
鑑評会では、産業技術センターの研究員による出品味噌の分析報告や、受賞者による受賞味噌の紹介などが行われ、会社や団体の垣根を超えて味噌づくりの技術を学び合う、貴重な機会となりました。
鑑評会に出品された味噌を眺めて味わい、改めて感じたのは、味噌という食べものの奥深さ。「味噌」といえど同じものは一つとしてないのです。これは本当に面白いことです。
「手前味噌が一番おいしい」のは、その通りなのですが、個性あふれる味噌たちの“競演”は、さらにおいしい味噌を造るにはどうしたらよいのか、という造り手の探究心を育む場でもありました。