21代目社長と社員でつくる! 400年の発酵屋ブログ
2024.12.25

味噌は保存食品?それとも生鮮食品?

お味噌の保存方法や賞味期間のご質問をよくお受けします。

近年味噌にも「製造年月日」や「賞味保証年月日」あるいは「賞味期間」の表示が一般的になり、それに対するお客様の関心も高まってきたことが、こうしたご質問が増えた原因だろうと思います。

このご質問に対する答えは「味噌はたとえどんな所に保管され、どんな期間放置されていようと腐敗=食用害をもたらすような変質はない」ということになります。

ずいぶんと乱暴な答えで恐縮ですが、原則的にはこのようにいえるものです。

しかし、現実的には「美味しく食べるには—」という条件が付き、また「買った時の状態そのまま—」というご希望となると前述のようなわけにはいかなくなります。

こちらの方の答えは「5℃~10℃程度の冷蔵庫なら6ケ月以上、冷凍庫内なら(味噌は少し固めになる程度で凍りません)1~2年、それ以上ほとんど変化せず保存ができます」ということになります。

「なあんだ、やっぱり冷蔵保存が必要なんだ。肉や魚と同じだなぁ」と思われないようにと、前段の原則論的解答をまず挙げたわけです。

現実的な解答は「使いかけ程度の味噌であれば保存方法は特に注意などいらない」ということです。

味噌の白いカビのようなものが出ることがありますが、これは無毒無害ですから(カビではなく酵母の一種)そこだけ取り除けばなんともありません。

色が少し変わるのも自然なことです。

味噌については製造年月日(包装日)の新旧なども、あまりたいした意味をもたないのが現実です。

味噌はいつでも頼りになるたくましい食品です。安心してお召し上がりください。

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